「ドイツの小学校1年生の授業は、すごーくゆっくり進むよ。」
と噂には聞いていましたが。
私の娘が通う小学校は、普通の公立の小学校で、ドイツの教育指導要領に従って行われるということで、これが一般的な感じなのかと思われます。
まずはアルファベット一文字から。
でもABC順ではありません。
A-L-E-O-M-S-T-U-R-N-D- ….
と1週間に一文字づつ。大文字と小文字を毎日色んな教材を使ってひたすら書いたり読んだりしていたようです。
それと並行して授業で使われていたのが、このアプリ教材 “Zebra Schreibtabelle” ↓
このアプリでもそうなように、1年生の間はアルファベットを私たちが習ったように
「A(アー)B(ベー)C(ツェー)D(デー)・・・・」
とは習わず、その音そのもので習います。
(最初、娘が何を言っているのかさっぱり分かりませんでした笑)
毎日このアプリに合わせてみんなで歌っていたようです。
5文字目のMが出てくると、Elma, Lama, Alm, Almo のような単語の読み書きが出て来ました。
単語は音節で切ることを習います。
例えば、
Banane (バナナ)であれば、Ba na ne
Katze (ねこ)ならば、Kat ze
と、指や鉛筆で音節ごとに下に ⏝⏝⏝ のような線を書いて切って発音練習します。
授業が始まって二ヶ月くらい経った頃から文章が出て来ました。
最初の文章や単語は、あまり意味のあるものではありません。
母音5つが出揃うと、AEUOI を 「Königsbuchstabe(王様アルファベット)」として1週間時間を取って習います。
アルファベットは一文字づつを通して習うのではなく、
途中でアルファベットの読み通りにならないけど、頻出する例外組み合わせが出てきます。
例:ei, ch, au, pf, eu, äu, tz
そして最後に C, X, Y を習って、すべてのアルファベット終了をして一年生の国語の授業が終わりました。
↓一年生最後の国語の宿題
最後まで日本の国語のように数ページに渡る物語を読んだり、物語を読んで問いに答える、という問題は出て来ませんでした。
それは2年生からで、一年生はとにかくアルファベットを読んで発音できるようになる、ということに費やすようです。
作文は絵日記的なものを不定期で書いていたようですが、数えたら一年間で16回書いていました。
添削も入らず、とりあえず「文を自分で考えて書く」ということがコンセプトのようです。
基本的に家に持って帰ってくるのは宿題のみで、学校で使っている教材は学校に置いてあり、家には持って帰って来ません。
宿題も一日1枚〜2枚、目安は30分、それ以上はやらなくて良い、一枚が30分以内に終わらないようであれば、宿題の備考欄にどんな問題があるかを担任の先生に書き、面談の時間を取ってアドバイスや対策を考えましょう、ということでした。
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