通常3年半の職業訓練を半年短くした私にとっては最後の年。
職業学校は週2日から週1日になりました。
給与は725€・手取り約580€ に。(2021年現在の金額。2006年当時は・・・3○○ -_-;)
2回目の合同実習(これは自由参加。私の会社は私が職業訓練期間を半年短縮した、というのを理由に参加させてもらえませんでした。)
主な業務内容は
- インソールの上敷き+裏張り接着
- 既成靴の加工と修理(最後のソールやヒールは接着せずに置いておいて、マイスターか職人にコントロールしてもらい、OKが出たら接着、仕上げをする)
- スライス盤で削られたインソールを出し、新しいマテリアルを設置してデータ(測定圧計測で測ったお客さんデータを専用ソフトでモデリング)を選択してまたスタートさせる。(15分おきに1階から地下へ・・・)
- たまに接客
2ヶ月後には中間試験!(日程はその年によって変わります。)
なので試験課題を日常の業務の合間にする、という感じでで益々忙しくなりました。
中間試験の実技課題は
- ローリングソール(片足)
- 靴の吊り込み(片足・底付なし)
ローリングソールは普段の業務として行っていたので特に問題はなし。
吊り込みは2年の終り頃からマイスターのお父さんの作業を見せてもらったり、時間のあるときには片方やらせてもらったり、踵芯作りを教えてもらったりと導入程度でまだまだ一人でできる段階ではありませんでした。
なかなか時間が取れず、試験までは土曜日に行って吊り込みの練習をさせてもらいました。
中間試験には点数はついても合否は付きません。
(去年から制度が変わって、中間テストの点数の10%が最終試験の成績に加算されるようになりました。)
ただ、成績が悪いと手工業会議所から会社に警告がいきます。
会社は職業訓練生を教育する「義務」があるからです。
この「義務」が曲者なのですが、この話はまたの機会に。。。
無事にテストが終わればまた通常業務。
最終試験が控えているので、その課題を合間にもらって練習ーとはいえ、私の会社ではわざわざ練習用の課題を用意してくれるのではなく、お客さんからの注文されたものを与えられたので、常に本番。。
当然マイスターのチェックが細かく入ります。
今の会社ではお客さんからの仕事を職業訓練生に最初からやらすことはないので、これも会社によって方針が違います。
そして最後の最終テスト、職人試験!
筆記試験(1日)
- 政治経済
- 専門理論
実技試験(3日間)
- 蝶型ロール(片方・既成靴加工)
- オーダーインソール(片方/足型制作からインソール制作)
- オーダーシューズ(1足/中底・踵芯モデリング・吊り込み・底付)
筆記試験の成績が悪いと、この後に口頭試問があって、ちゃんと答えられれば筆記試験に合格させてもらえる、という救済制度がありました。
ドイツ語がまだ今一つ話せない&聞き取れない私にとっては1mm も救済にならないと感じたので、必死で勉強しました。。。
これに全て合格すれば晴れて 職人(ゲゼレ)となります。
この試験合格と同時に職業訓練契約書は切れるので、会社とは普通の雇用契約を結ぶことになります。
注意!
職人試験合格後は職業訓練生ではなくなり雇用関係もなくなるので、事前に会社とその後どうするのか話し合う必要があります。
そのまま雇ってもらって働くのか、退社して他の会社を探すのか、すぐにマイスターコースを受講してマイスターを取るのか、それとも日本に帰るのか。
ビザの関係もあるので、しっかり考えておきましょう!
コメント