基本的には日本と同じですが、少し勝手が違います。
公共交通機関
公共交通機関で通勤するなら定期券が断然お得です。
ドイツは料金がゾーン制で、私が住んでいるノルトライン・ヴェストファーレン州は4つの運輸協会に分かれていて、各々ゾーンの区分や金額が異なります。
家と職場の位置関係で2つの運輸協会をまたぐことになる場合もありますが、そのためのコンビチケットもありますし、ノルトライン・ヴェストファーレン州全体の定期券もあります。
特急列車を利用する定期券はDB(ドイツ鉄道)の発行する定期を購入します。
値段はゾーン数によって変わり、1等車専用か2等車のみの利用かによって変わり、1ヶ月ごとに買うこともできますし、毎月引き落としにして継続して契約することも可能です。その場合は通知期間が設けられていて、解約日の3ヶ月前に解約届を出さなければなりません。
他の州は分かりませんが、この定期券の良いところは、定期券の運輸協会のエリアならば
- 月曜日から金曜日の午後7時から翌日の午前3時まで、および土曜日、日曜日、NRW州の祝日の終日、14歳以上の1人と6歳から14歳までの3人までの子供が無料で同行させることができる。
- 6歳未満の子供の乗車は無料
- 使用可能な輸送手段:指定された有効範囲内のすべてのバス、路面電車、市内電車、地下鉄、およびローカル電車(Sバーン、地方電車、地方急行列車)
- 定期の種類によっては人に貸せる
かなり便利で重宝します。
電車
基本遅れる
最近は随分改善されたけど、5〜10分の遅れはかわいいもの。
「遅れる」という表示の後にいきなりキャンセル、とかは普通にあります。小さい駅だと構内アナウンスすらなかったりするので、来ないなーと思って掲示板を見たらキャンセルだった、なんてことも。大きな駅だと英語でもアナウンスがありますが、いつもあるとは限りません。
これでもドイツはヨーロッパで一番鉄道が時間通りに来ると言われているのです。。。
駅に改札がない
改札が無い代わりに電車内を検札員が巡回してきます。
常に回ってくるわけではありません。抜き打ちです。
片道、もしくは往復切符、一日券などを買うと、日にちを指定しなければその日の日付と時間が刻印されますが、4回券を買うと、駅構内にある(大体ホームに上がる前、階段下など)打刻機にチケットを差し込んで打刻しなければいけません。
もし、刻印がなければ罰金60ユーロ取られます。その場ではなく、身分証明書を見せて記録され、領収書をもらって後から銀行振り込みか大きな駅なら窓口で支払えます。
定期を忘れた場合は車掌さんから用紙をもらい、後日チケットセンターに定期を持って行くと4ユーロほど払って終わりになります。
最近はコロナで電車内も医療用マスクかFFP2マスクの着用が義務付けられ、マスクをしていなかったら150ユーロの罰金が課せれれます。
駅に駅員がいない
大きな駅にはチケット売り場があり、そこに駅員がいますが、ホームにはまずいません。
何か質問をしたくても聞けず、ただただ構内放送や電光掲示板に注意を払いながら待つのみ、ということがほとんどです。
バス
大きな停留所であれば自販機がありますが、基本的に乗車時にバスの運転手から買います。
4回券の場合は打刻機で刻印、定期は車内にタッチできる機械があるのでそれに定期券を当てます。
おりたいバス停の手前でボタンを押すとバスが止まるのですが、停車駅アナウンスや表示が壊れていて全く出ないこともあるので、知らない土地ならば事前に運転手に降りたい停車駅を伝えて教えてもらう必要があります。
かなりドキドキします。。
電車と同じく、遅延、何のアナウンスもなしにバスが来ない、ということも。。。
トラム・地下鉄
トラムや地下鉄の多くに券売機が車内にあるので、ホームに券売機が無い場合は乗ってから買います。
来る本数も多いので便利です。
多くの駅に電光掲示板があり「後何分で来る」というのが表示されますが、いきなり来なくて、数字が増える、なんてこともあります。。。
自転車
ドイツは自転車道が整備されているので、自転車を通勤に使う人も多いです。
ただ、自転車の値段が高い!
最近はデカトロンなどのスポーツ量販店で200(約2万4000円)ユーロくらいから買えるようになりましたが、10年くらい前には本当に安くても1000ユーロ(約12万円)とか普通にしました。
日本でいうママチャリ的な自転車を探すのがなかなか難しかったりします。
多くの人が本格的なロードレーサーに乗って通勤していたり、
後ろに牽引車をつけて子供を乗せ、通勤途中に保育園に送り迎えをする人もいます。
格好も本格的で、基本皆ヘルメットをかぶっています。
(保険の関係で、事故などに合ったとき、ヘルメットを被っていなければ保険が降りない、なんてこともあるからのようです。)
会社に着いたら着替える、という人が多いです。
会社によってはシャワーが付いているところもあります。
近頃は電動自転車や(電動)キックボードに乗っている人もよく見かけるようになりました。
徒歩
最もエコで健康にも良いですね。
ドイツでは通勤に対して片道1キロに対し30セント(約35円)が年末調整の「経費」として計算されるのですが、それは車に対しても自転車に対しても徒歩に対しても同じです。
まあ歩いても1〜2 km くらいだと思いますので、一日100円にもなりませんが(苦笑)
ちなみに、公共交通機関の利用に関してはその電車代も精算できますが、ガソリン代はできません。
車
ドイツは車社会です。
アウトバーンと呼ばれる高速道路で有名ですね。
このドイツ中に敷かれた高速道路は料金所はなく無料なので、とても便利な移動手段と言えます。
それでもやはり通勤ラッシュの時間帯には渋滞するので時間の余裕を持つ必要はあります。
社用車を支給する会社も多いです。
プライベートで使える契約もできるので、それは会社との交渉次第。
大都市にしても、日本程の通勤ラッシュのように電車にすし詰め状態になるようなことはありませんので、そういうストレスはありませんが、本数が少ない、電車やバスが来ない!!とか日本ではほとんど起こらないようなことがちょくちょくあったりしますね。。
ちなみに私は工房勤務で朝が早く、朝5時40分の電車に乗るので、空いていて快適です。
今はコロナであまり隣に人も来ませんし、感染リスクを避けて、電車通勤から車通勤に変える人も増えたので、さらに電車は空いています。
予防接種を受けた人が増えればまた戻るのでしょうか。。。
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